富士登山 2

富士山頂上は人でごった返していた。噂では聞いていたけれど、ここまでいるとは。軽く食事をして、砂の上でそのまま眠る、とにかく眠くて、頭の上を何人もの人が砂埃立てて歩いてても気にならなかった。そして下山。軽く見ていたら甘かった。砂利と小さな岩と砂の坂道を延々と下る『砂走り』というイベントが待ち構えていた。下っても下ってもまだまだ続くことに心が折れそうになる。終盤は足が完全に笑っていて、普通の道に出た時に全ての生気を吸い取られたような状態だった。五合目に着いたのが15時、計17時間コース!つらいことばかりかいてしまいましたが、正直こんな感じでした。人も多いし、途中美しい景色があるわけでもない、御来光くらいかな。でも自分が日本一高い山に登ったという事実、終わって仲間と話すうちに辛かったことが全て笑い話になるということは、本当に貴重な財産であります。そしてへこたれワタシに「ゆっくりでいいよ」といつも声をかけてくれたみんな、7合目で涙を流しながら歩いていたよ(←ホントです)ありがとう、ありがとう。